2011年9月4日日曜日

ニュースの読み方 伊方原発1号機 検査で停止

正しい知識を勉強すると、ニュースを理解できるようになってくる。

NHKニュースでは、[[四国電力は「3号機が運転を再開しない場合、暖房の需要が増える冬場の電力の供給は非常に厳しい」としています。]]と言うこと。

3.11前の自分だったら、「3号機をの運転を再開しない場合、暖房の需要が増える冬場の発電量が少なくなってしまうため、全家庭に十分な電力を供給できない。だから原子力発電所は必要だ」と読んでいたと思う。

しかし、今はもう騙されない。このニュースはつまりこういうこと。
「3号機の運転を再開しない場合、暖房の需要が増える冬場の発電量が少なくなってしまうため、火力発電をフル回転させる必要がある。すると、石油などの燃料費がかかるため、我々電力会社役員のボーナスや退職金が減ってしまう。それは非常に厳しい」

簡単に言えば「電力は十分だが、火力発電に頼ると電力会社として出費が増えるから、自分たちの収入が減るのでやめてくれ」と言うこと。

東京電力が、政治家・メディアを使って、都民に節電デマをながした。しかし現実は、多くの個人ジャーナリストが指摘していたように、停電は起きなかった。供給電力は十分にあった。
電力会社というのは、国民の善意を良いように利用してる。

損をするのは、いつの時代も何も知らない国民である。

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伊方原発1号機 検査で停止
9月4日 8時23分

愛媛県伊方町にある四国電力伊方原子力発電所1号機は、定期検査に入るため、4日午前2時すぎ、原子炉の運転を停止しました。この結果、全国の原発の80%が止まっていることになりますが、いずれも運転再開の見通しは立っていません。

四国電力は、伊方原発1号機で、3日夜からタービンに流す蒸気を減らすなど、出力を下げる作業を始め、4日午前2時すぎ、原子炉の運転を止めて、およそ3か月間の定期検査に入りました。伊方原発では、1号機の停止で、動いているのは3基のうち2号機だけとなり、四国電力は「3号機が運転を再開しない場合、暖房の需要が増える冬場の電力の供給は非常に厳しい」としています。現在、運転を長期間止めている、徳島県にある火力発電所を、再び運転させる検討を進めています。一方、3号機は定期検査が事実上終わっていますが、運転を再開させるためには、新たに導入された安全評価、いわゆる「ストレステスト」を実施して、国の審査を受けなければならず、また、地元愛媛県は「運転再開を認めるかどうかは、ストレステストの結果が出てから判断したい」と話しています。伊方原発1号機の停止で、全国では54基ある原発のうち80%に当たる43基が止まっていることになりますが、伊方原発を含めて、いずれも運転再開の見通しは立っていません。四国電力の伊方原発1号機のほかにも、年内に原発5基が定期検査のため停止する予定で、このまま運転を再開する原発がなければ、全国の90%近くが停止した状態で、本格的な冬を迎えることになります。一方で、四国電力は、伊方原発3号機の運転再開に向けて、今月中にも、再開の前提となる「ストレステスト」を終えて、国に報告する方針を示しています。ほかにも、関西電力や北陸電力などが「ストレステスト」を実施していて、冬の電力需要の増加に備え、原発の運転再開を目指す動きが加速しています。しかし、運転の再開は、原子力安全・保安院と原子力安全委員会が「ストレステスト」の結果を二重に審査したあと、政府が判断することになっているうえ、最終的には地元自治体の了解が必要になります。また、「ストレステスト」に必要な耐震性のデータにミスが見つかる原発が相次いだり、原子力に関するシンポジウムや住民説明会で、いわゆる「やらせ問題」が持ち上がったりして、地元の不信も高まっており、運転再開の見通しが立っている原発はありません。来年になってからも、春までに運転中の残りの6基が順次、定期検査に入る予定で、止まっている原発が運転を再開しなければ、国内のすべての原発が停止することになります。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110904/k10015362431000.html

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