2011年5月27日金曜日

日本の弱さ 考察

日本の弱さは、他人を他人として認められないので、話し合うのが下手なことなんじゃないかと思う。

平時において、日本人は他人に道を譲り、謙虚さをもって生きている。
ところが、非常時においては、他人に道を譲ることなく、自己の保身ばかりを考えてしまう。少なくとも今の日本政府の行動はそうだ。

逆にアメリカでは、平時においては、自分の意見を通し、他人は他人としてあまり気遣うことはしない。
ところが、非常時においては、多くの人が守られるような目標を議論の上で迅速にきちんと設定することができ、それに向かって一致団結する。

狩猟民族 と 農耕民族 の違いと言ってしまえばそれまでなのだけど、これが、日本が世界で独り立ちできない理由なんじゃないかと思う。

つまり、アメリカ人は他人を他人と認めた上で、気遣うことをしない。しかし、他人を他人と考えているので、相手が自分の意見と違っていても、それは他人の意見として解釈し、お互いの利点・欠点を発見する。

日本人は、他人を他人と認められないので、他人を自分と同じ。と考えてしまうのではないか。つまり、道を譲ることができても、「他人は自分と同じ日本人」と考えているので、他人が違う意見を持っていると、同じ日本人がなぜ違う考えを持っているんだと悩み、思考が止まってしまい、相手の話を理解することができない。

他者を認められないこと。その結果、討論・議論ができないこと。これが日本の弱さなんじゃないかと考察する。

しかし、偉そうに書いても、他人を他人と認めるのは、本当に難しいこと。

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