2011年4月9日土曜日

隠蔽した政府をメディアがサポート

読売の記事、事実をつかみにくい書き方をしているな。
素直に読んだら、まるでアメリカが悪く、日本が正解だった、と言う印象を受ける。
-記事-
(約80キロ・メートル)からの避難勧告は、原発の状態をより悪く見積もった仮定に基づく判断だったことがわかった。
原発での測定データは使わなかった。

→事実
日本政府は、原子力発電所の事故の情報を適切に公開しなかったので、アメリカは仮定に基づくしかなかった。

-記事-
「現在のデータは、安全な距離は20マイル(約32キロ・メートル)と示している」と証言

→事実
今は、爆発直後に比べて放射性物質が放水でかなり押さえ込まれているので、
現在のデータだけを見たら32キロ。

しかし、実際は、アメリカの80km避難 正解でしたで書いたとおり。
現在のデータでなく、累積で見れば、3月24日の時点で、
すでに危険域は30kmを超えた範囲に広がっている。

こういう書き方をする理由がわからない。

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米の80キロ避難勧告は「仮定に基づく判断」

読売新聞 4月9日(土)0時37分配信
 【ワシントン=山田哲朗】米政府が3月16日に在日米国人向けに発した福島第一原発の半径50マイル(約80キロ・メートル)からの避難勧告は、原発の状態をより悪く見積もった仮定に基づく判断だったことがわかった。米メディアが7日、報じた。

 報道によると、米原子力規制委員会(NRC)の安全責任者ランディ・サリバン氏は7日に開かれたNRCの諮問委員会で、情報不足のため原子炉の状態が把握できず、「2号機の炉心が100%損傷して16時間にわたって放射性物質の放出が続く」という場合を想定し、避難範囲を計算したことを明らかにした。原発での測定データは使わなかった。

 米国の広い避難範囲は、20キロ・メートルとした日本政府の判断と食い違ったため、日米両国で議論を呼んだ。このため、ヤツコNRC委員長も3月30日、米上院歳出委員会エネルギー・水資源開発小委員会で、「限られた情報に基づく、慎重で保守的な決定だった」と説明、「現在のデータは、安全な距離は20マイル(約32キロ・メートル)と示している」と証言、日本の判断は妥当との考えを表明している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110409-00000073-yom-sci

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